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クッカーの素材と形状、容量について

クッカーとはアウトドア用の、鍋と食器がセットになった様な調理器具のことで「コッヘル」言うこともあります。

アウトドアでも快適に扱えるよう小さく軽く設計されていて、ガスストーブと燃料がすっぽり収まったり、取っ手が折りたたみ式になっているなどの工夫がされています。

クッカーの用途はお湯を沸かす、煮る、炒める、ご飯を炊くなどの調理以外に、フタの部分はとり皿などのウツワ代わりにもなります。

クッカーの形状は円柱形が一般的

登山で使用する一般的なクッカーの形は円柱形です(上の写真の中央と左のタイプ)。クッカーが円柱形の理由は、ガスストーブのところでも紹介しましたが、クッカーの中にストーブと燃料を無駄なく収納できるからです。また円柱型のクッカーは直接飲んだり食べたりしやすいと言う特徴もあります。

円柱形以外には底浅で広口タイプのクッカーがあります。こちらのタイプはは熱効率も良く調理がしやすいと言う特徴を持っています。どちらが良いか、この辺りは好みだったり料理の内容によっても変わると思います。

クッカーの素材は「チタン」と「アルミ」

クッカーの素材には主にチタンとアルミの2種類があります。左がチタンの900mlのクッカー、右がアルミの1400mlのクッカーになります。チタン素材のものは色が黒っぽいのが特徴で、反対にアルミは白、銀色と言った色味をしています。

チタンのクッカー

チタンはアルミに比べ値段は高いのですが「軽くて頑丈」という特徴があります。しかし熱伝導率が悪く局所的に熱くなるので、本格的な料理や炊飯などの用途には向きません。また焦げやすくもあります。しかしお湯は充分に早く沸くので、フリーズドライやレトルト食品だけに使用すると考えればチタンの軽さは魅力的です。

アルミのクッカーアルミはチタンのクッカーに比べると手頃な価格ですが、チタンに比べて重くへこみやすい素材です。しかしチタンとは異なり熱伝導率がよいので炊飯や料理に向いています。
いずれの素材も長所短所がありますが、まずは価格の安いアルミのクッカーを買って問題ないと思います。

クッカーのサイズと容量について

クッカーのサイズにもいくつか種類があります。例えば登山やキャンプで人気のスノーピークのトレックシリーズのクッカーの場合、700ml(チタンのみ)、900ml、1400mlの3種類のサイズ展開があります。

チタントレック700

  • 容量:700ml
  • 素材:チタン
  • ごはん:1合分炊けるがチタンなので不向き
  • ラーメン:日清のカップヌードル二人分のお湯
  • 超小型のストーブしか収納できない可能性あり
  • ガスカートリッジは小型の110サイズのみ収納できる
  • 容量:フタ250ml、本体900ml
  • 素材:チタンもしくはアルミ
  • ごはん:2合炊くことができる
  • ラーメン:カップヌードルは3食、一般的なカップラーメンは2食

トレック1400

 

  • 容量:フタ500ml、本体1,400ml
  • 素材:チタンもしくはアルミ
  • ごはん:3合炊くことができる
  • ラーメン:一般的なカップラーメン3食ぶんのお湯を沸かせる

クッカーのサイズは使用する人数と料理のメニューによって選択肢が変わりますが、まずは900mlのアルミ素材の物が使い回しやすく、価格も安いのでおすすめです。上記3サイズの中でもトレック900の利用者が一番多い様です。

フライパン付きクッカー

変わったタイプのクッカーだと、フライパン、食器、鍋がセットになった物もあります。もちろん重いので登山で使用する人はごく少数だと思いますが、キャンプをする人に利用者は多いかもしれません。

登山では極力荷物を軽くして体力を温存する、と言う考えはとても大事ですが、体力にも行程にも余裕があれば多少荷物が重くなっても良いと思っています。

大量の食材と重い料理道具を担いで山に運んでみんなでわいわいご飯を作るのも、登山での楽しいイベントの一つだと思います。

 

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