テントは、キャンプを代表するグッズです。ファミリーテント選びに必要なポイントとおすすめテントを徹底比較してみます。
自分に合ったテントで快適かつ楽しいキャンプに出かけましょう!
何に気をつけて選べばいいの?
目次
初めてのテントの種類
初めてテントを購入する時、気になるテントの選び、テントと一口に言っても形状はさまざまです。
この初めの一歩を間違えると、すぐに買いなおす事態になってしまうので慎重に選びたいところです。
今回はテントを7つのカテゴリーに分け、購入の際のポイントや、おすすめのテントを合わせて紹介します。
①ドーム型テント
基本中の基本「ドーム型テント」。ポールを交差させることで強度を出す構造で、初心者や女性でも簡単に組み立てることができます。建てやすさ、居住空間の広さなどバランスが良く、サイズも大人数から一人用まであります。
②2ルーム型/トンネル型
「ツールーム型/トンネル型」。同じテント内でリビング部分と寝室部分と分かれている構造です。
こちらはコールマンから出ているツールーム型テント。ツールーム型テントはドーム型テントより設営時間はかかりますが、フルメッシュ、フルクローズできるタイプも多く快適性は向上します。
トンネル型テントは非自立式の構造なので設営にコツがいりますが、難しくはありません。
寝室部分となるインナーテントを外して、シェルターとして使ったり宴会場として活用したりと幅広いスタイルが楽しめます。
「2ルーム型/トンネル型」は、タープを張らずに気軽にキャンプを楽しんだり、急な雨にも慌てず対応できるのが強みです。
③ティピー(モノポールテント)型
トンガリ屋根のティピー(モノポールテント)型は、構造がシンプルなので設営が簡単。底辺をペグダウンしたら支柱となるポールを真ん中に1本立てるだけなので、ビギナーにもおすすめのテントです。
構造上、前室などのスペースはなく、雨天時はタープとの併用がおすすめです。
それが不便と感じるのであれば、ひさし部分(キャノピー)のあるタイプを選びましょう。
④ワンタッチ・ポップアップ型
ワンタッチタイプのテント
傘のように広げるだけで形となり、自立式なので状況によってペグダウンするだけという手軽さが特徴。
設営にあまり時間をかけたくない、または自信がないキャンパーにはおすすめの一張りです。
通常のテントよりも重く、故障した場合に自分では直し難いのが欠点です。
ポップアップ型のテント
収納袋から出すと形状記憶でポンっとテントが建ってしまうというスピード重視のモデル。形になるまでほんの数秒です。
そのかわり、収納形態はディスク型といい丸い円盤のような形をして嵩張り、撤収時も慣れが必要です。
⑤ロッジ型
どっしりとした佇まいが特徴のロッジ型テントは、まるで家のように居住空間が広く90年代に中心となっていたモデルです。
ほぼ垂直に壁が立っているまさに家のような形状なので、壁際まで人が立てたりと、テント中に無駄がないのが特徴です。
グランピングブームの影響でか、その快適性の高さが再認識されて、少しづつ人気再燃の傾向にあります。
⑥特殊タイプテント
スノーピーク「Sky Nest」
ハンモックのように地上から浮いているスノーピーク「Sky Nest」。2本の木の間にハンギングテープを渡し、そこに本体のテントを吊るすだけで設置可能という新感覚のスタイルです。
空中に浮いた床面の底にシューズポケットがあるユニークな「Sky Nest」は、慣れれば1人でも無理なく設置可能です。
ヒルバーグ「アルタイ」
遊牧民が使用する移動式の住居「YURT(ユルト)」がモデルのヒルバーグ「アルタイ」。底面340cmの八角形、室内最大高が200cmで大人数での利用も可能です。
トレッキングポールがポール代わりになる仕組みもアウトドア心をくすぐる要素です。
ベルガンス「ウィグロ」
ベルガンス「ウィグロ」や、スノーピーク「スピアヘッド」などは、4シーズン仕様でドーム型とティピー型の良いとこ取りのようなフォルム。
設営はドーム型とティピー型の工程を踏むことになるので、慣れるまでは多少時間がかかります。
構造によって強さ、設営のしやすさも変わる
構造によって強度や設営のしやすさも変わってきます。
概ね出回っているテントは、この4タイプをベースに形成されているので、覚えておいて損はありません。
大きく4タイプに分けられ、一番オーソドックスな2本のポールを一点で交差させる「クロスフレーム型」、ポールを複雑に交差させた「ジオデシック構造」、2本のポールを三角形に組みそのセンターにポールを通す「A型(H型)」、2本のポールを2箇所で交差させた「魚座型」などがあります。
最初のテントこそ慎重に
最初は”とりあえず”な考えで激安テントを買いがちですが、耐久性などの性能面を考えると正直あまりおすすめできない場合もあります。
ポールの素材や、保障があるのかという視点も大事。
店員に相談したり、身近にキャンパーがいれば相談するのも手ですね。
また、写真映えするからと言って、コットン100%のテントを選ぶのも要注意!
水分を含んだコットンはかなりの重量に。さらにそのまま保管すると、カビがほぼ確実に発生します。
生成りの風合いがどうしても! という方は、コットンに耐水圧を付与させたポリエステルを混ぜたTC素材を選ぶことをおすすめします。
どんなサイズのテントならちょうどいい?
テントを購入する際に道標になる「使用人数」。
実は、表示されている使用人数はあくまでも最大収容可能人数です。
ゆったりと快適に使用したいなら、表示人数からマイナス1人〜2人での使用がおすすめ。
例えば、
大人2名・子ども2名のファミリーキャンパーでドーム型テントを選ぶ際は5〜6人用と表示されているものが良いです。
cmなら、インナーテントの床サイズが270cm×270cmもしくは、300cm×300cm(いくらか荷物をテント内に搬入可)を目安にしてください。
見ておきたいスペック「耐水圧」
テントが水にどれだけ強いか、という一つの判断基準として生地の「耐水圧」に注目してみます。
傘の耐水圧は200~500mm程度、レインウェアは2,000mm以上に設定されています。3~5万円前後のコットン生地以外のテントであれば、耐水圧1,500mmのものでも雨をしのげます。
2,000mm以上あれば安心。基準として最低でも1,500mm以上のものを選ぶようにしましょう。
初心者向け不動の人気5選
コールマン タフワイドドームⅣ/300
初めの一張りをおすすめするなら、老舗ブランドのコールマン「タフワイドドームⅣ/300 スタートパッケージ」です。
グランドシートとインナーシートがセットでとてもお買い得。さらに、テントはアシストクリップを採用しているので一人での設営も可能。
スノーピークのアメニティドームと比較すると高さがあり、居住空間が広く万人受けするテントです。
また色とサイズの違う「タフドーム/2725」もあり選択肢が広いのも良い点ですね。
どちらとも耐水圧は2,000mmあり十分なスペックです。
スノーピーク アメニティドームL
「アメニティドームL」に別売りのアップライトポールをセットした状態。
LとMサイズとでは、まず耐水圧は1,800mmと同じ。Mは使用人数が5人用で、就寝スペースは265×265cmとLと比べると30cm程小さく、高さは150cmでLと比べると15cm程低いです。
テントの高さは耐久性を考え低めに設定しているのも特徴です。
コールマンのタフワイドドームと比較すると2万円程度の金額の差がありますが、やはりこのスノーピークという王道ブランドに付加価値をつけるキャンパーは多いのでは…。
ホールアース アースドーム270Ⅲ
5万円以下のドーム型の超新星のような新人テント。この270Ⅲは2018年秋冬モデルの最新版です。
価格は4万円程度ですが、耐水圧3,000mmをマーク。さらに対応人数は5名で重量は8kgとなかなかの大きさですが、女性一人でも設営できるように配慮されているのがポイント。
キャプテンスタッグ オクタゴン
ビギナーからベテランまでファンの多いブランドです。耐水圧もフライシートは2,000mm、フロアシートも3,000mmと十分です。
大型ワンポールで、さらにひさし用ポール2本すでに付属しているのが嬉しい仕様。
大人7〜8人用でここまで価格の安いテントは珍しく、キャンプ入門としては十二分ではないでしょうか。
デザインもシンプルで最初の一張りにはもってこいのテントです。
DOD「カマボコテント」
トンネル型テントブームの立役者で、DOD自体の人気沸騰のきっかけとなった名作。以前もトンネル型テントはありましたが、価格が高く一部以外ではそれほど浸透しなかった。
税込みで5万円を少しオーバーしますが、耐水圧はフライテントが3,000mm、フロアが5,000mm。広さと便利さとトンネル型テントの枠内では圧倒的に安い価格帯で現在も再販すればすぐに完売しているテントです。
初めの一張りはどれにする?
テントの形状、気にするべきポイント、最新版のテントも交えながらおすすめのテントもご紹介しました。
キャンプをやるならまずテントがなければ始まらない。ですが、安い買い物ではないので踏ん切りがなかなかつかないのも事実。
参考にぜひ初めの一歩を踏み出してみてください。