ペミカンとは炒めたお肉や野菜を油で密封して固めるという山の保存食で、主に冬山に持っていったりします。調理の手間と燃料の節約、食材の保存の意味があります。冬なら1週間位山の中で持ち歩いたりします。ペミカンを知っている人の印象は 「油ギトギトでマズイのをガマンして食べる」 という人もいるようです。
ペミカンに使用する食材
1.バター 100g(半箱)
ペミカンのレシピによってはものすごくバターの量に差があります。少なく使えるかが味の決めて。ただ、食材がちゃんとバターにくるまっていないと保存がうまくいきません。
2. しめじ 1パック
バターを使ったペミカンの場合、具との相性が大切です。しめじはバターともシチューとも相性バッチリです。
かなり炒めても歯ごたえが残る。きのこはつぶれると傷みやすいためなかなか山には持っていけない食材なので、喜ばれます。
3. 玉ねぎ 小1個
バターとシチューとの相性で、これもバッチリです。
4. 鶏肉 150g位
相性はこれもバッチリです。バターが脂っこいので今回はササミにしました。(上の写真ではササミは4本写っていますが3本使用しました)
ペミカンの作り方
1. 材料を切る
1cm角くらいのサイズに切ります。これは、火が通りやすく水分を出しやすくする狙いと、バターでくるむ時に角ばっていないほうが良いからです。
2. 弱火でじっくり炒める
バターを100g(1箱の半分)を使います。そのうちの1/5くらいをフライパンに入れ、野菜を弱火でじっくり焦げないように炒めます。水分を飛ばすようにじっくり炒めます。次に鶏肉も加え、炒めます。全部で20分くらいです。
3. バターを追加し、溶かす
残りのバターを追加し、フライパンの底に押しつけて溶かし、材料と和えます。この時に具とバターの分量を見ます。袋に入れた時に材料の隙間を埋められるくらいのバターがあればOKです。足りなければ追加して溶かします。
これは普段の料理と比べると多すぎる量のバターですが、登山の料理、特に冬山ではエネルギー源として大活躍です。かといって油っこくて食べれないというほどでもなく、普通においしいクリームシチューが出来ます。
4. 袋を用意する
小さなビニール袋を二重にしてこの中に材料を入れていきます。フライパンから移しやすように細長い入れ物にかぶせておくなど、セットしておきます。
5. ビニールに入れ、空気を抜いてしばる
ここが最も重要なポイントです。やけどしない程度に冷ましたら、熱いうちにしばります。
袋の形を整え、空気が入らないように固結びでしばります。
熱すぎたのか、量が多かったからか破けたことがある、注意して扱ってください。