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ダッチオーブン

1つで5通り!万能鍋…ダッチオーブン

ダッチオーブンとは?

西部開拓時代から多くの人に愛されてきたダッチオーブン。もともとはヨーロッパで家庭の暖炉の上に置いて使われていた調理器具です。それが野外用にフタにヘリを付けるなどの改良がされ、北米を中心に広まっていきました。

 

コールマン ダッチオーブン10インチ


コールマン ダッチオーブン10インチ 170-9392

ダッチオーブンは鋳鉄製。

移民の人たちは、何故こんなにも重い鋳鉄製の鍋を持ち歩いたのでしょうか?

それは、たった一つの鍋であらゆる料理を簡単に作ることができるからです。鍋同様に重い鋳鉄製のフタはぴったりと本体に添い、中の熱も旨みも封じ込めます。しかし、それは蓄熱量や保温量の高さを誇るだけではありません。

一ヶ所に熱がとどまることなく、鍋全体に均一に熱を伝えるという繊細な特性を持ち合わせているのです。だからダッチオーブンは、くまなく熱を伝えながら、野菜や肉が持っているエキスを存分に生かすことができます。

余分な水も油も必要ありません。ガンガンと炎を燃やしきる必要もありません。かき混ぜるために何度もフタを開けるなんてもってのほか。ただじっくりと待つことです。ダッチオーブンは、自然の中で調理するために選ばれた鍋なのです。

1台5役!ダッチオーブンの使い方

ダッチオーブンは、鍋まるごとが調理器具の万能鍋です。本体だけ、フタだけでも充分な調理が可能。フタをして上下から熱を加えればオーブンにもなります。

基本調理をマスターすれば、ダッチオーブンでできない料理はありません。次の5つの調理法をマスターして、いろんな料理に挑戦しましょう!

1. オーブン

ダッチオーブンの最も基本的な調理法はロースト(焼く、炙る)です。焼くときのコツは上下からの熱。本体の中は充分な熱源でまさにオーブンとなります。鶏を丸ごと焼いてもよし、パンやケーキ、グラタンなどにも最適です。

2. 煮る

フタと本体がしっかりと密閉されたダッチオーブンは、圧力鍋のようなものです。少しの熱源でしっかりと熱を加えることができます。シチューやポトフ、野菜のまるごと煮など、あっという間に出来上がりです。

3. 蒸す

密閉性に優れたダッチオーブンは蒸し器としての機能にも優れています。水を入れることなく、野菜の水分だけで蒸し上げる。だから素材の味がそのまま、野菜やトウモロコシなど、その旨さに圧倒されるはずです。

4. フタで焼く

ダッチオーブンのフタも裏返してフライパンとして使用します。軽く中央に向かって凹んでいるので余分な脂が落ちていきます。特にキャプテンスタッグのオーバル型のフタは、溝付きでステーキを焼くのに便利です。

5. スモーカー(燻製器)

専用のスモーカー(燻製器)がなくても、チーズや一夜干しなどの簡単な燻製ならダッチオーブンで可能です。火にかけて煙が充分出たら、あとはそのまま置いておくだけ。蓄熱性と密閉性が高いダッチオーブンならではの使い方です。

ダッチオーブンのメンテナンス

最初が肝心!慣らし(シーズニング)

ダッチオーブンは使い込むとブラックポットと呼ばれます。初めは鈍い銀色が黒く光るようになるんですね。

その最初の一歩が慣らし、すなわち「シーズニング」です。

鍋全体に新しい油の被膜をつくり、タフな鍋へと育てていくための作業です。この一歩から、ダッチオーブンはあなたの鉄鍋になることでしょう。

1. ワックスやシリコンオイルを落とす

ワックスやシリコンオイルなどの匂いを落とすために食器用洗剤で丁寧に擦ります。洗い終わったら、洗剤をしっかり落とします。

2. 水気をとばす

タオルなどで水気をとった後、自然乾燥させます。

3. 油を塗る

乾いたら、オリーブオイルなど純粋な油を塗ります。本体の内側も外側も、フタの表も裏も忘れずに。

※バター、マーガリン等の塩分を含んだ物は使わないでください。塩分を含まない植物オイルをご使用ください。

4. 余分な油を拭き取る

余分な油は焦げの原因に。キッチンペーパーなどで薄くのばしながら油を取る。

5. 煙が出るまで焼く

火にかけます。煙が出てくるまでは中火に。その後弱火にして煙が出なくなるまで焼き続ける。

※3〜5の行程を4、5回繰り返します

6. 野菜くずを入れて炒める

煙がおさまったら、ネギ、生姜、ニンニクといった香りの強い野菜くずで炒めます。鍋肌まで丁寧に。

7. フタも同様に野菜くずで炒める

フタもフライパンとして使うため、同様に野菜くずで鉄の匂い消しを行います。

8. 油を塗る

野菜くずを捨てたら、油を薄く塗ります。本体の外側、フタの裏にも油を薄く塗ります。自然に熱を冷まして完成です!

 NG! これだけはしてはいけない!

熱いうちに水をかけない!

高温の状態での水は厳禁です。温度差で割れることがあります。

洗剤を使わない!

シーズニングしたせっかくの油の被膜がとれてしまい、サビの原因になります。

水や残りを入れたままにしない!

作り置きはしないで、残った料理はすぐに移し変えましょう。簡単に錆びてしまいます。

手荒に扱わない!

重くて頑丈な鍋ですが、割れることもあります。意外と脆いことも。

湿気の多いところに保管しない!

湿気の多いところだと錆びてしまいます。定期的に使うことも大切です。

使用後の手入れ方法

使い終わったら、また油で被膜を作ることです。使い込むたびに深い黒になり、味が出てきます。それはまさにブラックポット。

世界でひとつの自分だけのブラックポットのために、お手入れ方法はしっかりマスターしましょう。

1. 熱湯をそそぎ沸騰させる

料理の残りや汚れをキッチンペーパーなどで取り除き、熱湯を注ぎます。冷たい水は割れる原因になるので、必ず熱湯を注ぎましょう。

2. 汚れを落とす

鍋底の汚れを木や竹製のヘラ、または専用のヘラで撫でるようにこそげ落としていきます。金属ヘラは使用しないでください。

3. 水分をとばす

汚れを再びお湯を注いで流したら、軽く水分を拭いて、本体・フタともに火にかけて、完全に水分を飛ばしましょう。

4. 油を薄く塗る

シーズニングの要領で薄く油を塗りましょう。スプレー式のものがあるので利用すると便利です。

※スプレー式を利用する際は、火元から離れた安全な場所で使用してください。

5. フタにも油を塗る

フタの表も裏も丁寧に油を塗ります。忘れがちなのが取っ手周りです。油を塗ることでサビの防止になります。

6. 油を軽く拭き取る

余分な油をふき取りながら、煙が出るまで火にかけます。煙が落ち着いたら火からおろし、自然に冷まします。

焦げてしまったら・・・

慌てることはありません。ダッチオーブンは焦げには強いのです。お湯を注いで沸騰させ、木や竹製のヘラで汚れを取り、お湯を捨てて空焼きをします。焦げが炭になっていくところをヘラなどでこそげ落とし、綺麗にします。あとは熱いうちに油を塗って染み込ませていきましょう。

錆びてしまったら・・・

鉄は錆びます。しかし錆びは落とせます。お湯を注ぎ温めた後、クレンザーとタワシなどでこすり落とし、水気を拭きます。火にかけて完全に乾かします。しっかり乾燥したら油を丁寧に塗り込んで煙が出るまで焼きましょう。この作業を数回、シーズニングの要領で行います。

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